珍しく家飲み
優秀でも一流でもない自分を認めること
今日は(というか、昨日ですね、5/2)、夜までかかるはずの予定が夕方過ぎに終わったので、いつもだったらどこかで買い物をして帰るところ、なんとなく家にいたくなり、そのまま帰ることにしました。それで、軽くメシなどをつくりつつ、珍しくなんとなく飲みたくなり、そこそこ早い時間から、一人で食べては飲み、食べては飲み、でこんな時間になってしまいました。家でお酒飲むのはもう3年ぶりくらいです。なんで飲もうと思ったのかは謎ですが。その時に平成で聞いた曲をプレイリストみたいにして流していたんですが、音楽を流しているとその時の思い出がやはり蘇りますね。今日聞いていた中で、沁みたのはなぜか平井堅でした。もともと、すごく好き!というわけではなかったのですが、お酒を飲みながら聞いていたら、思い出すだけでなく今の状況にめちゃめちゃ沁みてしまいました。曲全体というか、“フレーズ”なのですが。ひとつは“Life is…”の
“自分を強く見せたり 自分を巧く見せたり どうして僕らはこんなに 息苦しい生き方選ぶの”
というフレーズです。妻夫木くんが出てた「ブラックジャックによろしく」というドラマのエンディングで流れてた曲です。平井堅は基本的にはとてもロマンティックな歌詞を書く方だと思っているのですが時々出てくるこういうフレーズにはドキッとしてしまいます。多分それは、その歌詞に当てはまるようなことを自分がまさに思っているからなんだと思います。自分の場合、新社会人になって働き始めて、本当に環境に恵まれた会社人生を送ってこられました。電通時代、周りは優秀で、しかも人に対してまっとうで優しい、そんな一流の先輩後輩ばかりでした。そんな中で自分は決して優秀でも一流でもない、ということをかなり早い時期から自覚していました。それでも一生懸命。自分を強く見せたり、巧く見せたりして生きてきたんだなあ、と、息苦しい生き方だったんだなあ、と、この曲を聴きながらぼんやりと思いました。もちろん、これから大きく変わるわけではないと思います。だからこそ、もしかしたら残り少ない社会人時間の中では、自分の至らないところを認めて、そこを虚勢で補うのではなく、必要以上に自分を強く見せたり、巧く見せたりしすぎず、自分と周りを息苦しい方向に追い込まないように、生きるようにしていきたいなあ、と改めて思いました。
人を羨むことは自分を殺すこと
もうひとつ沁みたのは“ノンフィクション”の次のフレーズです。一昨年、紅白でも歌われた曲なので覚えている方も多いと思います。
“描いた夢は叶わないことの方が多い 優れた人を羨んでは自分が嫌になる”
この曲は彼が“亡き友人への想い”を込めて作ったものだそうですが、それにしても冒頭のワンフレーズは何度聞いても沁みます。ときどき、「間宮さんって自信満々ですよね。ナルシストでしょう?」とか聞かれることがありますが、とんでもないです。自分は自分のことが全然好きじゃないし、認めていません。だからこそ、自分も、優れた人を羨んでしまうんです。あんな風に生まれていたら、あんな風に振る舞えたら、と。そしてその後猛烈にそんな自分が嫌になるんです。その繰り返しです。でも、あるときから気づくようになりました。きっと自分がその人のように生まれていても、同じような能力を授かっていても、きっと彼(彼女)のようにはなれない。なぜなら、今の自分を自分たらしめているのはやっぱり“自分”だから、です。至らなさも、愚かさも、醜さも、それは全部自分のせいなんです。だから、人を羨むことは、本当は“自分らしさ”を否定することなんです。それもわかっているけど、それでも優れた人を見ると羨んでしまう。そして自分が嫌になる。このループから抜け出すことは、そうそう簡単にはいかないんですよね、、、何しろ、多いんですよ。優れた人たち。それでも、やはりとにかく自分の“至らなさ”を、細胞レベルで認めて生きていくことをしなければと、「令和」の時代に向けて決意を新たにしました(飲みながら、ですが)。
“答えなど どこにもない 誰も教えてくれない”
“でも君が笑うと その先を信じてみたくなる 手を伸ばしたくなる”
(Life is…)
そんな感じです。