仁藤安久の著作が
日本創造学会 著作賞(啓蒙部門)受賞

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2024年に出版された仁藤安久の著作『言葉でアイデアをつくる。問題解決スキルがアップする思考と技術』(ダイヤモンド社)が2025年度の日本創造学会 著作賞(啓蒙部門)を受賞しました。(→Amazon

言葉でアイデアをつくる。: 問題解決スキルがアップする思考と技術 [書籍]

推薦理由

アイデアの本は数多くあれど、多くは「発想法」や「思考法」の紹介にとどまることが多い。本書がユニークなのは、ビジネスの現場において「どのようにアイデアが機能し、実行に移され、価値として昇華されるのか」という実務レベルの知見に深く踏み込んでいる点である。著者はコピーライターでありながら、アイデアを生み出すだけでなく、それを事業の構想段階から携わり、仲間を巻き込み、検証し、社会に実装するところまでを担ってきた。その過程で得られた知見を、言葉という最小単位のプロトタイピングツールとして活用し、誰にでも再現可能な形で示している。

本書では「アイデアとは問題解決に機能するもの」という明快な定義から始まり、個人の発想を阻害する「4つの思い込み」の解体、発想筋力を高めるトレーニング法、チームでの共創技術、実行段階で応援されるための伝達技術など、ビジネス実務に直結した構成が特徴である。とりわけ「言葉は最速で最安のプロトタイピングツールである」という視点は、創造活動に対するハードルを下げ、多くのビジネスパーソンに勇気と方法を与えるものとなっている。

また、著者自身が「かつてアイデアに自信が持てなかった普通の人」であったという背景も、読者にとっては極めて重要な意味を持つ。創造性とは一部の天才のためのものではなく、訓練可能な技術であることを証明する本書は、まさに創造学会が掲げる「創造性の普及と発展」という理念とも一致している。

アイデアを単なる思いつきで終わらせず、問いを立て、構造化し、仲間と共に鍛え、世の中を動かす力にまで高めていく。そうしたプロセスを、多くの実例とともに実践的に学べる本書は、ビジネスの現場における創造性の啓発と拡張に大いに資するものである。

研修サービスも好評いただいています

もともと、この本は東京理科大の社会人向けのオープンカレッジで行われている講座の内容が含まれているため、どんな業界に置いても「使える」ことを目指しています。

現場やマネージャーがアイデア発想ができるようになる研修やリフレーミングなどの発想の共通言語をチーム内にインストールするような研修から、新商品開発プロジェクトまで行っております。お気軽にご相談ください。